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父親の闘病日記(闘病記録)第九話になります。
キ・イ・ト・ル・ダーーー
1回目の入院は思わぬ形での退院となり、奇妙としか言いようがなく・・・。
父親も違和感を覚えていたようですが、それよりも予想より早く自宅に帰ってこられたことに喜びを感じているようでしたね><
すべての治療が終了し、予定よりも想像以上に早い退院ということだったらどれほど喜ばしかったことであろうか・・・複雑な気分でしかないのであります(。-∀-)
ただそれ以上に、父親としては、肺がんの治療が始まり入院まで経験し、病状は「ステージ4」と悪化してしまっているのに、未だに自覚症状がなく、キイトルーダの副作用も全く出ていないということが不思議でたまらなかったようでして。
入院中には、「痛みを強く訴えている方」「一日中咳が止まらない方」「抗がん剤の副作用に悩まされている方」、さまざまな状況に置かれている方々を見てきたと言っていましたので、なおさらだったことでしょう。
“誤診じゃないのか”とか“誰か違う人のデータと間違えてるんじゃないのか”とか、再び言い出し始めたよなぁ~( ˘ω˘)スヤァ
試しにセカンドオピニオンの利用を提案してみたら、“病院ばかり頼りにしてはいかん!その病院の先生が良い先生だとは限らない!!”みたいなことを言われ、思わず納得してしまったっす( ゚Д゚)
また、入院中は多くの方々と積極的にコミュニケーションを図り、肺がんについて多様な意見を聞いたそうです^^
キイトルーダの動画は観ていなかったし、ガイドブック等もほとんど読まなかったけど、看護師さんや入院患者さんと話をするなど、違う方法で情報収集をしていたようであります(*^-^*)
ところで、この時期に父親が非常に興味を持っていたことがありまして・・・。
それが、「キイトルーダという名前」と「キイトルーダという名前の由来」についてでした。
それでは、会話形式でお楽しみくださいませm(__)m
父:変な名前の薬も多いけど、「キイトルーダ」は面白くて叫びたくなるような名前だよな。
僕:叫びたくなるかはわからないけど、確かに一度聞いたら絶対忘れられない名前だよね。
父:叫びたくなるよ、“キ・イ・ト・ル・ダーーーって”・・・おそらく「効く・効果がある」みたいな意味を込めて名前が付けられたんだろうな。
僕:その可能性も高いよね・・・ちょいとネットで調べてみるね。
父:いいよ調べなくて!今度看護師や薬剤師に聞いてみるから!!そういや聞き忘れてたな・・・。
僕:あれれ、「キイトルーダ」の名前の由来とかは全然ネットに載っていないや。
父:しかし、この名前を付けるのには勇気が必要だよな・・・効果が出なかったら苦情が来るぞ。
僕:じゃあ、父ちゃんは効果が出なかったらどうするのよ??
父:まあその場合は仕方ないだろ、ハッハッハwww
僕:あら、潔いのね・・・ポカーン( ゚Д゚)
文章にするとアホらしいんですが、こんな会話をしていたことを鮮明に覚えていますね。
それにしても、お薬って本当に面白い名前が多いんですよ^^
キイトルーダをきっかけに、お薬の名前について調べていた時期があったのですが、
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といったように、ほんの一例ですが気になる名前が次々に出てきて、気付いたら時間を忘れて調べていましたよ><
どうでもいいけど、個人的には「ヨーデル」が一番好きっす・・・そして、小林製薬は要チェックなのであります(=゚ω゚)ノ
後日、父親は本当に看護師や薬剤師に聞いてみたらしいのですが、誰も詳しいことは知らなかったということです><
余談ばかりで失礼いたしました(ΦωΦ)
外来化学(薬物)療法
退院後の初めての診察は2019年12月12日で、今回は、父親が退院前日に点滴した免疫チェックポイント阻害薬であるキイトルーダの経過観察が目的。
病院に到着後は、「呼吸器内科で採血と尿検査」→「胸部レントゲン検査」→「担当医診察」というような流れでした。
この日の担当医の診察では、副作用が出ていないことや血液検査の数値も問題ないということで、予定通り次の週に2回目のキイトルーダの点滴投与を行うことが決まっています。
特に、副作用が現れていないことは珍しく、お薬を出す必要もないので、先生も喜んでくれていて^^
そして、1週間後の2019年12月19日には、キイトルーダの2回目の点滴投与のため、大学病院を受診しています。
病院に到着後は、「呼吸器内科で採血と尿検査」→「胸部レントゲン検査」→「担当医診察」→「抗がん剤治療(薬物療法)の受け付け」→「キイトルーダの点滴投与」というような流れでした。
この日の担当医の診察では、画像や腫瘍マーカー(血液検査)の数値を見る限り、“父親の肺がんの状態に特段変化はなく、まだキイトルーダの効果が認められない”と言われています。
前回の記事でも触れていますが、免疫療法で使用されるお薬は、現状では効果が現れるのは2割ぐらいの方、つまり5人に1人ぐらいの方にしか効果が出ない狭き門なんですよね><
このようなお薬が開発されたこと自体に感謝すべきではありますが、10人中10人に効いてくれたらどれほど喜ばしいことでしょうか。
がん(肺がん)のステージ4ともなると、本当に厳しい闘病生活が待ち受けており、その苦しみは計り知れません。
せめてお薬が100%効いてくれ、その後の“延命期間については人それぞれ”という状況だったら・・・そう思わずにはいられない。
“キイトルーダよ、キ・イ・ト・ク・レ~(効いとくれ~)”、父親のように叫びたくなったぞい( ゚Д゚)
そして、次の診察は大分期間が空き、新しい年を迎えた2020年1月9日のことで、キイトルーダの3回目の点滴投与のため、大学病院を受診しています。
これだけ長い期間が空いている理由は、おそらく副作用が出ていなかったからだと思います。
“何か変わったことがありましたら、病院に連絡を入れて直ぐに診察に来てください”ということは言われていましたので・・・。
病院に到着後は、前回の流れに胸部CT検査が加わり、「呼吸器内科で採血と尿検査」→「胸部レントゲン検査」→「担当医診察」→「胸部CT検査」→「抗がん剤治療(薬物療法)の受け付け」→「キイトルーダの点滴投与」というような流れになる予定でした。
しかし、担当医の診察を受けると、副作用の状況そして血液検査の数値とも問題ないとのことでしたが、年末年始を挟んでいたことで非常に混雑しており、スケジュール的に点滴投与が厳しいということで、急遽来週に延期となってしまう。
ただ、僕自身としてはこの説明に納得がいかず、担当医に細かい説明を求めましたが、“○○さんの病状を把握しながら、医療チームでしっかり検討をして判断を行っていますので安心してください”というようなことを言われたと記憶しています。
担当医とは信頼関係を築きたいですし、今後も長い付き合いになることを考えるとなかなか強く意見は言えないですよね><
僕は予備知識として、“薬剤ごとに規定された投与間隔と規定された投与量を守って治療を行っていくことが重要”ということが頭に入っていましたので、「副作用が強い」「数値に問題がある」「全身状態が良くない」等なら仕方ないのですが、混雑を理由に先延ばしにするのはどうなのだろうか、と考えたりして・・・。
それでも、父親の病状を見てくれている専門家の判断が一番適切だと思いますし、あまり深くは考えず、薬剤の投与はなしで胸部CT検査が終了した後に、清算手続きをして帰宅しています。
◆外来化学(薬物)療法の補足
父親がお世話になった大学病院では、通院による抗がん剤投与は前述した通り、「採血と尿検査」→「胸部レントゲン検査」→「担当医診察」→「抗がん剤治療(薬物療法)の受け付け」→「点滴投与」という流れで、順調に進めば4~5時間ぐらいで終了するようです。
もちろん、診察の待ち時間や抗がん剤の種類、そして受け付けの混み具合によって終了時間は全く異なってきます。
父親の場合、運が悪く非常に混んでいた日に当たったこともあり、通常の倍近くの時間がかかりました・・・しかも、残念ながら1度しか経験できないという><
それでも、父親の世代からすれば、抗がん剤治療は入院をして受けることが一般的だったので、通院して受けられることをとても喜んでいましたね^^
キイトルーダの効果
先週投与できなかったこともあり、2020年1月16日に再びキイトルーダの3回目の点滴投与のため、大学病院を受診。
前回の診察で胸部CT検査を行っていたことやキイトルーダの初投与から約2か月間が経過していることもあり、そろそろ効果があるのかないのかという判定がされる可能性も高いと考えていたので、僕自身は多少緊張していましたね。
新しい抗がん剤治療(薬物療法)が始まるたびに、毎回祈るような気持ちになるから大変だよ・・・これじゃ変なところで運は使えないよなぁ~( ̄д ̄)
病院に到着後は、いつも通りのような流れで進んでいき、担当医の診察へ。
予想していた通り、担当医がこれまでのCT画像と最新のCT画像を見せながらキイトルーダの効果について説明し始めて・・・。
“腫瘍は明らかに増大しており、腫瘍マーカーの数値等を含め総合的に判断しても、治療効果が認められない”ということでした。
免疫チェックポイント阻害剤による治療においては、腫瘍が縮小する前に一過性の腫瘍増大をきたす場合があるという説明も受けましたが、そのようなことを考慮に入れても、“このまま治療を続けても効果が得られる可能性は低い”ということが最終的な結論のようです。
がん治療では、毎度凹むことが多すぎるぞい ・・・たまには喜ばせてほしいよなぁ~(*’▽’)
残念ながら、キイトルーダでは効果が得られなかったこともあり、今後は、別の薬剤(抗がん剤)の投与を検討するという結果に。
そして、それに伴い、現在の肺がんの進行具合を把握するための精密検査が必要ということで、今月の下旬に精密検査を行うことが決まっています。
今後は、この精密検査の結果を見て、“父親の肺がんに効果が見込める薬剤(抗がん剤)を選択し投与していくことになります”という説明を受けました。
人生思い通りにいかないことばかり・・・キイトルーダが効いてくれ、少しでも精神的に落ち着ける期間が欲しかったよ・・・なんかダジャレっぽくなっちゃった(ΦωΦ)