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父親の闘病日記(闘病記録)第十話になります。
自覚症状
1月の中旬ぐらいの出来事だったでしょうか??
肺がんと診断されてから初めて、もっと厳密に言えば、昨年の5月以来のことになりますが、“肺がんの症状と考えられる痛み”が父親を襲っています。
右肺と腰の二か所が痛むということでして・・・。
父親から“どこどこが痛い”と言われたのは本当に久しぶりだったような。
ただ、今振り返ってみると、この頃の痛みは序の口で、一日中痛みが続いているというわけではなく、父親曰く“痛いときは結構痛いんだよな”という感じでしたね。
肺がんと診断され、病期(ステージ)も進んでいる。
当然こういう日が来ることは覚悟していたので、慌てるようなことはありませんでしたが、腰の痛みについては気がかりでしたね。
むしろ今まで何の症状も出なかったことが不思議なのであります!!
肺がんで腰痛の症状が出る場合、悪い方向に考えてしまうと「骨転移」ということになり、僕自身もそのことが頭をよぎりましたし、父親も“これは転移かも知れないぞ”と言っていたのですが、当然そんな風には考えたくないわけで><
父親は定年以降、腰の痛みを訴えることも多く、整形外科を受診して自分専用のコルセットを作っていたこともあり、毎度おなじみの腰痛であることを願っていました。
ただ、もう一つ気になったこととして、父親は症状が現れても通常レベル程度、例えば、痛みでしたら“我慢できる程度の痛み”といった場合には、医者に伝えようとしないんですよ><
“昔の人間はある程度の症状は何でも我慢してきたし、自分自身で治しちゃう人もいたぞ”みたいなことをよく口にしていたぞい・・・時と場合にもよるから良し悪しの判断がつかないのであります(ΦωΦ)
家族には、“ここが痛いだの、あそこが痛いだの”バンバン言ってくるのに・・・。
実際、数日後にはキイトルーダの点滴投与のため病院を受診していますが、担当医に痛みの症状が現れたことを一切伝えようとしなかったので、父親には申し訳ない気もしましたが、僕が代わりに伝えています><
神社にお参り
うちの地元には、県内の「○○ランキング」とかで、大抵はベスト10位以内に食い込んでくるような有名な神社があるんですよ。
僕自身、学生時代には毎年初詣に訪れていましたし、近年では少し時期をずらしてはいましたが、ほぼ毎年訪れている馴染みの深い神社。
ただ、父親はこの神社に一度も行ったことがないということでして・・・。
まあ、話を聞いてみると、神社だけではなく、地元にいくつかある有名な観光スポットのすべてに行ったことがないようでしたね><
地元だからいつでも行けるということで、“逆に訪れたことがない”というのはよくあるケースだけど、すべての観光スポットに行ったことがないというのは流石父親なのであります( ˘ω˘)スヤァ
困った時の神頼み・・・と言いますか、困った時だけ神に頼むようではいけないことは重々承知しているのですが、普段は絶対に一緒に行かないですし、こういう時だからこそ、“一緒にお参りしておきたいな”と強く思うようになって。
断られるのを覚悟で誘ってみたのですが・・・物の見事に断られ><
今回は簡単に引き下がるつもりは毛頭なかったので、擦った揉んだはありましたが、なんとか父親と神社へお参りに行くことができました^^
そして、お祈りをして、おみくじを引いて、健康祈願のお守りを購入するという任務を無事に遂行することができたのでありますヾ(≧▽≦)ノ
一番書きたかったことは、父親がおみくじで「大吉」を引いたことでありまして・・・病気の項目には“すみやかに治る”と書かれている。
些細なことですが、本当に嬉しくて・・・こういうことですぐに前向になれてしまうから人間って不思議だなと・・・。
ちなみに、僕は小吉で、何とも言えない気持ちになったっす(。-∀-)
父親はおみくじで大吉を引きましたが、残念ながら記載されていた内容がその通りになることはありませんでした。
灌漑深いものがありますが、おみくじの結果が前向きな気持ちを与えてくれたことは紛れもない事実です^^
外来での2回目の精密検査
キイトルーダで治療効果が得られなかったこともあり、別の薬剤(抗がん剤)の投与を検討するため、2020年1月下旬に、2つの精密検査を実施することに。
実施する検査は、「FDG-PET-CT検査」と「頭部MRI検査(造影剤使用)」で、父親の肺がんの進行具合を把握することが目的となります。
これらの検査は肺がんの確定診断の際に経験済みですし、父親の大嫌いな「気管支鏡検査」が含まれていないこともあり、“もう慣れちゃったよ”と変な余裕がありましたね^^
特に、「MRI検査」については、肺がんになる以前にも数回経験しているということで、“あんな狭くてパチンコ屋よりもうるさいところに、こんなに何度も入る羽目になるとは思わなかったぞ”と言っていまして><
あの~もしもし、身近にあなたと同じくらいMRI検査を経験している人をお忘れではないですか・・・そうです、何を隠そうあなたのかわいい息子っす(ΦωΦ)
精密検査の結果
2つの精密検査を終え、2020年1月31日に、精密検査の結果と今後の治療方針を聞きに大学病院を受診しています。
このような検査結果を聞きに行くことはもう何度目になるのでしょうか??
ここまで記事を書いてきましたが、回数を忘れてしまうほどですよ><
そして、何度経験しても全く慣れることはなく、むしろどんどん結果を聞きに行くことが怖くて億劫になっている自分自身に気付く。
そりゃそうだ・・・もう父親のがんが完治や治癒をすることは極めて難しく、延命しか望めないというのが現実なんだから・・。
ただでさえ、残された治療の選択肢が少なくなっていく中で、肺がんが別の部位に転移したり、腫瘍自体が大きくなったりして、全身状態が悪くなってしまえば、もう治療を継続していくこと自体が困難になってしまう。
これはすなわち、検査結果が悪ければ、寿命が縮んでいくということ以外の何ものでもない。
また、この時期の父親の体調としては、見た目は何ら変わりなく、体力も存分にありましたが、1月の中旬ぐらいから続いていた右肺と腰の2か所の痛みに加えて、新たに背中にも痛みが現れ、大なり小なりずっと続いている状況でした。
このような状況下で検査結果を聞きに行ったこともあり、なかなか良いイメージを描くのは難しかったのですが、それでも気落ちしたら負けなので、強靭な精神力を持つ父親にパワーをもらう感じで、担当医の診察へと挑む。
強い気持ちを持って挑んだはずなのに、あっという間に打ち砕かれ・・・><
僕自身が危惧していたことを、担当医にそのまま指摘された感じでしたね。
父親の肺がんの状態は芳しくなかったです。
肺がんの原発巣が大きくなっているだけでなく、腰や背中の骨にも転移していることがわかり、前回のPET検査の画像と比べれば、肺がんが悪化していることは一目瞭然でした。
父親の病状について担当医から言われたことをまとめますと、
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ということになります。
そして、今後の治療へと進む前に、治療についての簡単な説明と改めてこの先も化学(薬物)療法を続けていくのかどうかの意思確認がなされ、父親は“一度治療をやると決めたんだから、ここでやめても仕方がない、今後も治療をお願いしたい”というようなことを担当医に話をしていました。
また、治療を継続していくに際して、
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などが伝えられています。
毎度、入院してから薬剤(抗がん剤)の詳しい説明となるのが少し腑に落ちなかったたなぁ~・・・入院までに医療チームでどのような薬剤を使用するのか検討したりするのだろうけれど、できれば、別の日でもいいから入院前に、そして主治医である外来担当医の口からも詳しい説明が聞きたかったというのが本音なのであります( ̄д ̄)
今後の予定ですが、同大学病院の口腔外科を受診し、口腔内に問題がなければ、2020年2月6日に入院予定ということに決まっています。
この日の診察は、かなりボリュームのある内容で、頭の中を整理するのが本当に大変で・・・。
新たな転移と病状の悪化を伝えられ、ものすごく落ち込んでいたことは言うまでもありませんが、やるべきことが次から次へと控えている状況でもあり、落ち着いて物事を考えているような余裕はなく。
担当医から伝えられた内容に何一つとして良いことはありませんでしたが、唯一の救いを挙げるとするならば、“脳への転移がなかった”ということになるのでしょうか。
◆化学(薬物)療法のスケジュールについて
父親がお世話になった大学病院では、前述した通り、薬剤(抗がん剤)が変更されると、1コース目の1週間前後は入院となり、その後(2コース目から)は、基本的に通院をして外来での投与となっていました。
いろいろ調べてみますと、病院によって対応が違うようですね。
また、抗がん剤によっては、最初から入院をせずに、通院して化学(薬物)療法を行うケースも増えてきているということです。
◆口腔外科の受診について
入院前に口腔外科を受診していますが、こちらの大学病院では歯科治療までは行っていないということで、診断書を書いてもらい、父親のかかりつけの歯医者で確認をしてもらっています。
勉強不足で、がん治療と口腔ケアの関連性についてはまったく知らず><
専門家ではないので詳しくはわかりませんが、薬剤(抗がん剤)治療を行う際に、虫歯や歯周病等があると好ましくないということで、口腔ケアは非常に大切だということです。
父親はいくつか歯が残っており、入れ歯はしていません。
大学病院に通っている期間に、丁度歯医者にも通院していた時期がありましたので、特に問題はなく、“口腔ケアの方法について指導を受けただけ”と言っていましたね。
1回目の入院の際に薬剤(抗がん剤)を使用することになっていましたので、なぜ、今回の入院になってからこの説明がなされたのかが謎ではあります><
初めての処方箋
今回の診察では、入院の決定とともに、薬剤(抗がん剤)投与の準備として、また、肺がんによる痛みや症状が現れてきていることから、肺がんになって初めてお薬が処方されています。
上記の画像は、今回処方されたお薬の一部だよ(*^-^*)
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父親は、がんの症状を緩和するためのお薬との相性が非常に悪く、副作用が強く出てしまうことも多かったので、次第に飲みたがらなくなっていきました。
今後また触れていきますが、がんの苦痛を緩和するような、安心して飲めるお薬が最後まで見つからなかったことが残念でなりません。