パパの似顔絵(8)

 

わっそんわっそん

押忍!!“楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ”、応援団員わっそんです^^

 

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父親の闘病日記(闘病記録)第八話になります。

 


暗雲

 

忍び寄る雨雲・暗雲1

 

前日に父親から“入院担当医が家族を交えて話をしたいことがあるから○○時に来てほしいんだって!”という連絡があり、2019年11月22日に病院を訪れています。

 

病院に着き、面会証をもらい、入院病棟で父親と合流してから担当医との面談に向かう。

 

面談の内容は、非常に受け入れがたい、ただただつらく苦しい内容で・・・。

 

入院後に改めていくつかの精密検査を行ったところ、“肺がんが肝臓に転移している状態が確認されたため、治療方針を大きく変更する必要がある”ということでした。

 

担当医の話をまとめますと、

 

  • 転移の状況は、「縦膈リンパ節転移」と「肝転移」となる
  • 病期(ステージ)は、「3期」から「4期」に変更となる
  • 治療方針は、「根治治療」から「延命治療」に方針転換となる
  • 放射線治療は中止となり、抗がん剤治療(薬物療法)のみを行う
  • 入院期間は大幅に短くなる

 

ということになります。

 

がんでは告知だけではなく、「転移」や「再発」を告げられた際にも精神的なダメージを受ける人が多いと言われていますが、本当にその通りなんだなと。

 

これは患者や家族にかかわらず、身近な人にとっては誰にでも当てはまることではないでしょうか。

 

僕自身、“なぜこのタイミングで??”というタイミングの悪さとほんの数日前には大きな希望を抱いていたことも重なり、急に奈落の底へ突き落とされたような感じがして、その落差の激しさに完全に魂が抜けてしまって。

 

わっそんわっそん

告知は映画やイベントだけで十分だよなぁ~・・・おそらくこれはちょっとしたドッキリではなかろうかm(__)m

 

病期(ステージ)は「3期」から「4期」へと、治療方針は「根治治療」から「延命治療」へと、すべてが大きく変化してしまった。

 

肺がんの「病期(ステージ)4期」については、書籍等で何度も読んできたので、その厳しさは痛いほど理解している。

 

こんな消化不良な形で次の試合に挑まなければならないとは、なんて残酷なことだろうか。

 

父親の1回目の入院においては、抗がん剤治療(薬物療法)は予定よりも少し遅れてしまったようで、放射線治療を2回実施したのみという悔しい結果になってしまった。

 

◆入院中の父親との連絡や面会について

事前に父親と話をして決めていたのですが、父親が入院をしている際には、特に急用でなければ、父親の夕食後から就寝前の時間帯で都合の良い時間に毎日30分~1時間ぐらい電話で話をしていました。

1日に起きた出来事が大体聞けるということもあり、この時間帯が最善なのかなと。

時間は15分前後で十分と思っていたのですが、父親の話が長いこと、長いこと><

面会については、基本的に3日に1回という間隔でしたよ^^

これらのことは今後の入院の際にもほとんど同じ内容になります。

 

免疫チェックポイント阻害薬

 

 

前項で触れた通り、父親の肺がんの治療方針が大きく変更されたこともあり、入院担当医から次に提示された治療法がキイトルーダ(ペムブロリズマブ)による薬物療法でした。

 

キイトルーダは、免疫チェックポイント阻害薬の一種であり、免疫療法で使用される薬剤としては非常に有名ではないでしょうか。

 

近年では、「手術療法」「化学(薬物)療法」「放射線療法」に続く、第4の治療方法として、“がん免疫療法”が注目を集めていますよね^^

 

わっそんわっそん

免疫療法といっても歴史は長く、沢山の種類があるということだよ・・・そして、まだまだ発展途上の治療法であり、科学的に有効性が証明されていない治療法も多数あるということなのであります!!

 

僕自身、父親が入院治療を受ける際に、抗がん剤治療(薬物療法)に関してさまざまな不安を抱えていたこともあり、自分自身でリサーチをするとともに公的機関等を利用して、いろいろなアドバイスも頂いてきました^^

 

そのなかには、免疫チェックポイント阻害薬についての特性や効果などの具体的な話も含まれていましたので、個人的には、化学(薬物)療法で使用されるお薬のなかでは非常に良い印象を持っていましたね。

 

キイトルーダの使用は、「PD-L1」の発現が条件とされており、期待奏効率も「2割程度」と非常に低いことが難点ではありますが、効果が認められた場合には、耐性化が起きにくく、完治や治癒をしたように効果が継続するケースや劇的な薬効を示すケースが報告されているようです。

 

また、従来の抗がん剤に比べて副作用も少ないということですので、効果が出れば言うことなしなのですが・・・。

 

担当医からも同じような説明があったような気がするのですが、転移を告げられ絶望的な気持ちになっていたため、正直あまり覚えていません><

 

ただ、“前向きに!前向きに!!”と気持ちを切り替えていくなかで、数日後にはキイトルーダに期待している、というかキイトルーダが救いの手を差し伸べてくれることをただただ祈っている自分がいました。

 

退院

 

 

わっそんわっそん

こちらの項目も前項に続いて、父親が肺がんの転移を告げられた日のことだよ(*’▽’)

 

ここまで読んでくださっている方ならお察しいただけるように、父親は転移を告げられ後も特に変わった様子もなく・・・といいますか、全く動じていなかったです><

 

わっそんわっそん

父親は、“なんだ、せっかく長期間の入院を覚悟していろいろ準備してきたのに・・・”“まあ、ご飯は味気ないし、風呂には入れないし、夜は眠れないしの三重苦で参っちゃってたから、入院期間が短くなったのは結果オーライだな”みたいなことを言っていたぞい・・・なんの結果がオーライなのかさっぱりだったよなぁ~( ゚Д゚)

 

担当医との面談後は、看護師や薬剤師からキイトルーダについての細かな説明がありましたね。

 

キイトルーダの投与に関しては、

 

  • 投与量       =200mg
  • 投与間隔      =基本的には3週間を1コース
  • 点滴時間(投与時間)=30分~40分ぐらい
  • 投与期間・投与回数 =効果が続く限り

 

ということでした。

 

わっそんわっそん

キイトルーダの動画も観たよ!!

 

担当医から事前にキイトルーダの投与は2019年11月25日を予定しており、投与日の当日か前日にもう一度退院を含めた今後の予定について面談をしておきたいと言われていましたので、11月25日に担当医と再度面談をしています。

 

キイトルーダの投与前に父親とともに担当医と面談をしたのですが、

 

  • 今後の治療予定
  • キイトルーダの投与後1日様子を見て問題ないと判断すれば、次の日には退院しても構わないこと

 

などを伝えられ、“まだまだ治療法は沢山ありますので、前向きに頑張って行きましょう!!”と励まされ^^

 

その後、父親はキイトルーダを投与したのですが、特に何らかの症状を訴えることもなく、担当医から“問題なし”と判断されたようで、予定通り翌日に退院をしています。

 

退院日には、外来担当医が今回の入院を通して初めて顔を出してくれ、労いの言葉をかけてくれたそうです。

 

そして、次回の診察は2019年12月12日ということも決まり、ラウンジで入院料金の精算をし、自宅に帰宅したのでした。

 

わっそんわっそん

ちなみに、“久しぶりにパチンコでも行きたいな”と言われ、パチンコに行くことになったっけ(ΦωΦ)

 

◆キイトルーダの副作用について

父親は、他の薬剤(抗がん剤)では、多くの副作用に悩まされることになります。

ただ、キイトルーダに関しては、投与の終了を迎える日まで副作用は全くなく、何らかの症状を訴えることさえありませんでしたね^^

免疫チェックポイント阻害薬は比較的副作用が軽いと言われていますが、特殊な症状が出ることも指摘されていますし、副作用が出ないわけではありません。

そのため、今振り返ってみると、父親とキイトルーダに関しては、非常に相性が良かったと考えています。

 

◆入院時の回診について

入院時の対応については大学病院や○○科によってシステムが違うのでしょうか??

僕が入院した脳・脊髄系の科では、朝の回診に責任者と外来担当医がほぼ毎日来てくれていたのですが、父親の場合は、日によって回診に来る医師は全く違うということで・・・。

外来担当医はほとんど来ないうえに入院担当医も回診に来ない日が多ということでしたので、信頼関係を築いていくのも難しいように感じましたね><

そのようなこともあり、唯一話しやすいと感じていた入院担当医ともなかなか会えないということが父親の不満でもありました><